釣り

江ノ島で釣れた大物!タカノハダイ!

いざ江ノ島へ!

釣り欲が大爆発してしまってとうとう家を出た。都内に住んでいると釣りに行くのにも1時間以上かかってしまうし、釣りの場所はだいたい決まってしまうけど、それでも釣りに行きたくなってしまうことがある。今回は小田急線に乗って片瀬江ノ島駅に向かい、江ノ島の湘南大堤防で釣りをした。本当は始発で行く予定だったけど、ちょっとずれ込んでしまった。実は最近よくなってきた不眠症が再発してしまって行こうか悩んでしまったのだ。でも5時半には家を出て、7時には片瀬江ノ島駅についた。

竿ごと持ってかれる!?

7時ではあるが、もう釣り場は釣り客でいっぱいだった。ある程度予想はしていたけど、電車組は車組に場所取りで敵わない。運のいいことに堤防の外側の方が空いていたのでリュックをおろしてササッと釣りの準備を始めた。ここで思わぬショック。前日の夜にあれほど準備したオモリのボックスを忘れてしまったのだ。針の次に大事な道具を!帰りたいぐらいのショックだったけど、運のいいことにジェット天秤を持ってきていたのでそれに2本針のキス釣りの仕掛けをつけてイソメを付けてぶん投げた。結構浅めで藻か岩があるようで結構引っかかりやすい。今回は2本竿を持ってきたので2本目はすごい小さい針で小物を狙って遊んだ。小さいベラが何度も遊んでくれた。横が空いていたので竿をたらしながら横に移動しながら釣っていたら、「ガチャガチャ!」と激しい音がした。なんと投げて置いといた竿が手すりからはみ出し、海に落ちそうになっているではないか!!運の良いことにリールが柵に引っかかって海に落ちるのを阻止していた竿をグッと立てて同時にリールを巻く。ムォーーッと重さが腕に伝わる。ビクッビク!と振動を感じる。確実に大きい!それが体全体でわかる!懐かしい感触に心がおどる!だが、キス釣り用の弱い仕掛けだということが頭をよぎる。これはガンガン巻けば切れるんじゃないか?というかこの堤防から上げれるのか?立っているとこから海まで5mほどはある。網なしであげれるのか。いろいろ考えはよぎるけど、とりあえず巻く!巻く!巻く!

久しぶりの大物登場!

魚の姿がやっと見えてくる。「おや!?」なんと今まで見たことのない魚。一応僕は魚が好きであるし、東京に来る前までは毎週のように釣りをしていた。一般人よりは魚には詳しい自信はあるが、そんな僕でも見たことのない魚だった。僕の魚知識は青森で釣れる魚が大半なので関東で釣れる魚に見たことのないものが多くて、それはとても楽しい!でもここでもうひとつ頭をよぎる一つの問題。見える魚体はカラフルで縞模様が入り、尾びれは水玉模様!一言でいうと「派手」だった。僕の知識では「派手な動植物には毒を持つものが多い」というのがある。そして目の前には派手で見たことない魚。これは大丈夫か!?魚で毒があるのは大半が背びれだと思うが、その背びれがこれまた激しく尖っているのが見えるのだ。ゆっくり考えたいけれども、そんなわけにもいかない。竿をめいいっぱい海に下げ、できるだけ巻き上げ、竿を立てうりゃーっと思い切ってぶち上げる。今まで海がカバーしていた重みが竿全体にかかる。竿がぐいーーと曲がる。それと同じ重みが細い糸にも伝わっているのがわかる。「切れるなよ!」一気にあげれればよかったけれど、やはり堤防の高いので一度では上がらない。少しだけ巻き上げ、やっと派手な魚が柵を乗り越えた!

釣り上げた途端喜びで毒があるかなんてことはどうでもよくなり、すぐに魚に飛びついた。嬉しいの一言。東京にきて10年間。一番大きい獲物だ。釣りを初めてから30分も経ってなかったけど、もう帰ってもいいぐらい満足した。魚の名前がわからなかったのですぐにツイッターで名前を聞いてみた。さすがツイッター。10分後にはこの魚が「タカノハダイ」だということがわかった。毒はないらしい。いろいろ調べた感じだと食べれなくはない。だけど寒いシーズンが美味しいらしい。それ以外の季節はあまり好まれないようだ。でもそんなの関係ない。食べれるとわかったらとりあえず持って帰って食べてみないと収まらない。タカノハダイの体表面に虫が張り付いていたけど、それはウオジラミというもので、まぁとれば大丈夫だろう。その後は残念ながら大きな当たりもなく、ちびちびと釣りを楽しんだ。その中で見たこと無い小物がサビキで釣れたので調べたら「ムツ」らしい。

それから電車に乗って帰宅し、12時前には家につくことができた。大きさを測ったら30cm!魚拓とりたい!魚拓をとって部屋に飾りたい!でもとり方わからんし、飾るとこもありません!

料理開始!刺身でいける!?

さて、魚はなるべくはやくおろすに限る!何を作るか考えたけど、切ってみて匂いとか雰囲気で刺し身で食べれるか判断して、無理そうなら煮付けにすることにした。まずは鱗をとるんだけど、この鱗が馬鹿硬い!包丁でも取れないし、裏技のペットボトルのキャップでガシガシやってもうまく取れない。専用のウロコ取りでも無いと取れないかも。皮を包丁で切り取る方法もあるらしいけど、うまいことできなかったので鱗を取らずに3枚おろしにして、そこから皮をはいだ。予想以上にきれいな身で、皮をはいだら匂いもそれほど感じなかったので半身は刺し身で食べてみることにした。残りは煮付けにした!

刺し身の食感はもちもちしていて、濃い味はない。すげー美味しいわけではないけど、まずいわけではない。でも好んでお寿司屋さんでこの刺し身を注文する人はいないだろうという味。天ぷらにしたらすげえ美味しいんじゃないかな!?ハゼの身に似ているような気がする。天ぷらにしたら衣がサクッと身がもちっとしていて良いと思う。わざわざタカノハダイを買って天ぷらするぞ!って人はいないだろう。煮付けは身が柔らかくてまぁまぁ美味しい。一応しょうがで匂い消しをしたけど、そんなクセもなかった。少し味付けを濃い目にしたら美味しくなりそう!

今回の釣りはオモリを忘れた以外は最高に最高だった。やっぱり釣りは楽しい。でも長い時間はやる必要はない。2時間やれば満足。海に近いところに住みたいぜ!